【いわきのクラスター撲滅に向けて!】※長文失礼します。

2021.08.14

【いわきのクラスター撲滅に向けて!】
※ 長文失礼します。

今朝の発表でいわき市内の感染97名。この撲滅をどうするか?
(市役所や、医療関係者の皆様のご尽力に、心から敬意を表します。現状のよりよい改善のための意見を述べたいと思います。)

クラスター撲滅には、①適切な情報開示、②感染拡大防止のルール化、の2つが重要であると考えます。

①適切な情報開示(前回の投稿に一部、内容重複します)

新聞報道見ますと、「〇〇名の感染者、〇〇箇所のクラスター」といったような、数値のみの情報開示が多いです。

しかし、もっと大切なのは「市民がどのように行動することが安全なのか」ということです。

そのあるべき「行動様式」を示すことが何よりも重要です。

例えば、福島労災病院のクラスターですが、看護師と患者に複数の感染が出ました。

医療関係者ですから、手袋、マスク、フェイスシールド、エプロン、ガウン等、感染防止が徹底されています。

しかし、それでも感染が出で広がった原因は何か?

まずはその要因を徹底分析し、それを、経験から学ぶ知見として、市内の病院・介護施設等の関係者に示すことが求められます。
(もちろん、誹謗中傷につながってはいけないので、その配慮が重要です!)

また、環境省関係で、作業員が乗り合わせた車中でクラスターが発生した件。何人乗りの車に何人乗っていたのか、換気はどうだったのか、車中でどれくらいの時間、話しをしていたのか、マスクは常時していたのかなどの情報から、感染の原因を分析をすることが重要です。

そのうえで、他業種でも同じように、車中に複数乗ってお仕事をされる方々に参考にしてもらう必要があります。

他にも、学童施設クラスターであれば、入場口の体温管理、消毒の徹底状況や、活動内容、人と人との密状況から、どうした要因が感染と拡大の原因になってしまったのか。どう予防をすべきなのか。

それらを分析して、他の学童や幼稚園、保育所、学校などに周知する必要があります。

危機管理では、このように失敗の経験から学んで、周知し、次の正しい行動を促すことをしていかないと、同じ過ちの繰り返しになってしまいます。

②感染拡大防止のルール化

施設ごとにバラバラに見える感染対策の現状を改め、「厳格な統一のルール」が必要だと痛感します。

例えば、「市内のある公共機関では、体温の測定と消毒が徹底されているのに、他の公共機関では、体温測定と消毒が徹底されていない」という意見を聞きます。

医療の中核である医療センターでも、つい先日、たまたま私も、仕事で参りました際、検温と消毒をしなくても、病院内に一般市民が入れる実態を垣間見ました。

また、学童や保育所では、子供が明らかに顔色が悪くて、咳をゴホゴホとしていても、保護者から、「これから仕事なので預かって下さい。お願いします、子供の咳は喘息なので咳は気にしないでください」などと言われた場合に、個々の受付の職員が、慎重になろうと思っても、断りにくいという現実の声を伺います。

こういう時に、受付職員が自信をもって行動に移せる「厳格な統一ルール」(例:検温体制、入場を認める体温など)のなさが、感染の拡大を招いている可能性は大いにあると感じます。

例えば、市として、一律の安全性を確保する基準を通達で示し、個々の受付職員などが、断固として行動に採れる裏づけをあたえてあげる対応が必要です。

また、子供のことで言えば、こうした対応によって預り先が失くなってしまう子供の受け入れ先の準備も必要です。