【感染状況の情報発信の在り方】 いわき市を含め県内では、また、感染者が増えてきています。

2021.05.20

【感染状況の情報発信の在り方】

 いわき市を含め県内では、また、感染者が増えてきています。
いわき市含め、二桁台の市町村も出てきてます。
日々、色んな方とお会いするなかで、「感染状況をもっとオープンにすべきだ」との声を良く聞きます。
私の考えを記させて頂きます。
 確かに、最近の感染状況の報道は「感染数」に注目されがちです。
しかし、重要なのは、①どのような感染ルートか? ②どんな場で広がっている傾向なのか? ③広がりを止めるため、一人一人は何に留意すべきか? という情報です。
感染状況の情報発信の目的は、「感染の広がりを食い止める」ために、各人に自覚や注意を促すことにあるべきです。

 そのために、感染数の数値に合わせて、上記の①~③の情報をしっかりと発信するべきです。
かと言って、すべからく、感染施設名や事業所名まで出すべきと言っているのではありません。

 例えば、感染者が特定されて、それ以上の広がりの心配がない場合は、施設名までは出さなくてもいいのです。
(→その場合は、「本件は、感染者が全て限定され、対処したから安心です」といった情報とセットで発信すべき。)

 肝心なのは、一人一人の市民が、知らないうちに、感染が広がっているような時です。その時には、その施設名や感染が広がった可能性のある日時、部屋の場所まで明示して、施設利用者に検査を促したり、行動制限を呼び掛けるべきです。
 つまり、一人一人の「次の適切な行動を促すような情報」とセットにした情報発信が必要なのです。

(そうした情報発信が不足し、感染数のみに重点を置いた発信だと、かえって不安をあおるだけになってしまいます。実際に、SNS上では「クラスターの施設はどこか?○○のようだ!」みたいな、噂も含めたやり取りが散見されます。)

 情報発信のルールを上記のような形として「出すべき情報は出す、必要のない情報は出さない」という整理が必要だと考えます。