内田広之・立候補表明会見概要

2021.04.08

日 時:令和3年1月8日(金)
9:30~10:40

場 所:いわきワシントンホテル・椿山荘(アゼリア)

(出馬表明)

 おはようございます。内田広之です。昨年末に、文科省を辞職し、本年9月のいわき市長選挙に出馬を表明します。本日は、年始のお忙しいところ、朝早くからお集り頂き本当にありがとうございます。

 お手元にも簡単なチラシで、上の段には私の経歴、そして、その下には目指している政策を記しています。大きなコンセプトとして「市民の命と生活を守る」と掲げています。

現在、様々な課題が、いわき市にはあります。全国的にも新型コロナが猛威を振るい、いわき市でも年の初めから一層、蔓延してきており、先ずは、市民の命と生活を守るということが重要なことだと考えています。このようななか、先んじて手を打っていくことが重要だと考えています。

 先手、先手で、市民の命と生活を守るということを目指して、いわき市の政策づくりをしていきたい、そういう思いで立候補を決意しました。

 一昨日、市内では、11名ものコロナ感染が判明しました。市役所の記者会見では、とにかく動向を注視し、県とも相談しつつ対応を考えていく、と市長が説明されていました。私は、先週まで福島市で働いていましたが、少し温度差を感じました。福島市は、特別警報も出し、飲食店と大学クラスターもあったため、駅東側の飲食店従業員全員と大学生も1日あたり数百人規模で徹底的にPCRをするなど、芽をつみ、年が明けて今、根絶に近づいています。いわき市も、注視という段階ではないと思っております。ワクチンも今後、届くことになりますが、実際に配布が決定されてから、優先順位を考えていては遅いのです。今から、配られる本数をある程度、いくつかパターンを見据えながら、優先順位を想定していかないと、後手、後手になります。他の市町村では、そうしたことにも着手しているところがあります。先手、先手での対応が必要だと思っております。先ず、私の姿勢として、最近のコロナと関連して申せば、そういうところです。

 一昨年の台風19号で、私も炊き出しを手伝い、被災者の方から、様々な声を聞きました。災害も含め、市民の命と生活を守ることを優先させてやっていきたいと思っています。

 加えまして、私は、教育を専門にやってきました。15年前に秋田県に文科省より出向しているときに、全国学力トップを実現しました。その手伝いをしましたが、その経験を活かし、いわき市では、学力や子育てに関して日本一を実現したいと考えています。もちろん、小中学生の机上の学習のことだけを言っているのではありません。高校、大学まで含めて、仕事づくりにつなげていくことが重要です。国際教育研究拠点が、復興庁を中心に準備が進められています。そこには、いくつかの大学が連携して、世界最先端のプログラムを作る動きがあります。それらと連携し、高校や大学とも連携して、いわき市にいながら学べる、そして、いわき市で新たな仕事を興していくという流れを創ることが重要です。その結果として、若者の定着や雇用を生み出していく循環が必要だと考えています。今、いわきの若者は、18歳の高校卒業時点で、6~7割が都市部などに流出してしまいます。一旦出ていくと、なかなか戻ってこられないという現状もあります。20代から10代、差し引きますと、4千人ぐらい人口が減っている現状があります。先ずは、若者の人口が減っている現状を食い止めなければなりません。そのために、雇用と仕事を創り、若者に働く場を用意し、生活の場を提供することが重要です。

 10年先や20年先を見据えて、手を打っていくのだという思いのこもった政策を創っていきたいと思います。このような思いから、文科省を辞職して、市長選に出ようという決意に至りました。

 具体的な個々の政策については、個々の質疑応答のなかでお答えさせて下さい。

 私からは、以上です。

(吉村作治学長からのメッセージ)

 おはようございます。内田さんとはこれまで、様々な教育の意見交換をしてきました。私は、いわき市は9年目なのですね。実感しますのは、市民と行政との意識のちぐはぐさを目の当たりにすることです。大学を運営していますと、市に様々なことをお願いすることがあります。昨年の10月には、住民票をいわき市に移しました。丁度、いわき市民として行政に様々な意見を申していきたいと思っていた時に、内田さんと会った。その時に、内田さんが、私の書いた講談社から出ている『平成学問のすすめ』という本について、意見を述べてくれた。実に的確に書評をしてくれたのですね。そこまで的確に私の本を読んでくれた人はいなかかったのです。そういうこともあり、応援しようという気持ちになりました。

 そもそも、教育は票にはなりにくいですよね。だから、文科省から出て、票に結び付くのかと心配していたのですけれど、話をしているうちに、熱中しましてね、二人で。2時間ぐらい話しましてね、教育について。かなり考えが合致しました。人づくりは極めて重要です。 

東日本国際大学では、世界と地域を共に見据えたグローカルな人材の育成をしています。全国的に見れば、定員割れしている大学は、全国で半分以上ある。しかし、本学はかつてとは異なり、とても人気が高い大学になっています。以前は、SNSで厳しいコメントが書かれていた時代もあったようですが、今は、違うのですよ。そういうなかで、本学は研究所を作り、時代に合った取り組みを進めてきている。そもそも、教育とは、大学が与えるものではないのです。学生がやりたいと思えるものをやれるようにすることが使命なのです。研究所は7つ作っています。そして、授業中心ではなくて、学生に研究員になってもらって、学生と一緒になって研究を行っていくことに意義を見出しています。そのなかで、研究所の一つとして、地域振興戦略研究所を置いており、地域を活性化するために研究員を指定して、地域がどう良くなるかを目指して研究を進めています。その所長に内田さんになってもらっていて、地域を活性化するということを目指しています。内田さんが立候補を表明する前に、立候補をするならば、地域を活性化するための研究をして欲しいと話しました。研究をすることによって、教育を良くする。そこが重要だと感じています。

私は、54年間、早稲田大学に勤務する時から、エジプトを研究してきました。弟子も30人ぐらいいて、その人たちと教育や研究のことを話すことも多いのです。内田さんは、日本一の教育を掲げておられますが、私は、世界一の考古学を目指してやってきていました。なかなか世界一にはなっていないのが現実です。上の人もいるので、なかなか世界一にはなれません。

そうしたなか、一つのことに熱中するのが大切だと思います。でも、内田さんには、教育だけではなく、仕事の確保ですね。そして、教育を通じて仕事を創っていこうということです。これも、内田さんの考えと合致しています。そこは完全に合意が出来ています。私のテーマで申せば、エジプトだけではなくて、いろんなテーマをこのいわき市で実現していただきたいと考えています。

 是非、内田さんには、当選して頂かないと、甲斐がないと考えています。勝っていただきたいと思います。何とか頑張って応援したいと思っています。

皆さん、宜しくお願いいたします。